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自分より強いカットマンに勝つ方法


ストップするぞぉ・・・止めるぞぉ・・・って思わせながら強打。

こんにちは。ゴリポンです。

今回は自分より強いカットマンに勝つ方法について考察したいと思います。まずあなたがドライブマンという前提として話を進めていきますね。

カットマンとの試合って、こちらがドライブを打ってそれをカットされて、またこちらがドライブを打ってそれをカットされて・・・っていうのを通常は延々と繰り返していきますよね。もちろん、あまりにキツいコースで入ったり切れすぎたカットはツッツキを入れるしか手段がなかった、っていう場合もしばしばありますな。

プロの試合でカットマンvsドライブマンの映像を見ていると、ドライブとカットの真っ向勝負って感じで、どっちが先に打ち損ねるかの確率論に発展していきます。こうなってくると、サーブやレシーブの技術など細かいことよりも、単純なカット対ドライブの勝負、っていう側面が見えてきます。

双方真っ向勝負になってくると、ドライブマンの方もどれだけキツいコースにカットを打たれても、出来る限りドライブで応戦しようとします。そしてそんな真っ向勝負ですが、それこそがカットマンにとって理想の試合運びなわけです。

なぜでしょうか?

カットマンよりもドライブマンの方が明らかに疲れるから

であります。そりゃそうですよね。重いカットボールを持ち上げ続ければ、4セット先取の試合なら確実に尻下がりでしょうな。それくらいカットマンと本気で試合するとバテます。

ドライブマンがバテてくるとミスが目立ってきます。何より体がついていかなくなり、ついつい甘いカットにもツッツキを入れたりと守備的になりがちですよね。そして相手のカットマンが攻撃もできるタイプなら容赦なくここで攻撃してきます。

ただでさえドライブ打ち続けて疲れてるのに、ちょっと休憩がてらツッツキを入れたら猛攻を受けるわけですから、そりゃ心がぽきっと折れますよ。

まさにカットマンの思うつぼ

なわけであります。

ここで重要なことはカットマン相手だから、と半ばなめてかかってしまっていたり、または攻撃しようとムキになってしまう、という自分の心情に気づく必要があるということです。

だから自分のドライブよりも相手のカットが優れている場合、そもそもの戦略を立て直す必要があるわけです。

こっから超重要。

  • ①1セット目の早い段階で相手のカットマンの力量を見定める
  • ②自分のドライブで完封できると判断できれば最後まで攻めきる
  • ③攻めきれないと判断した場合は、ツッツキの割合を増やす

これだけッス。③を選んだ場合、一見消極的なスタイルに見えがちなんですが、ストップ技術が優れていれば決定的なチャンスボールを待つことのできる優秀な作戦です。サムソノフや許昕などはこの辺り突出してますね。

かたや、プロでも張継科や台湾の荘智淵(チュアン・チー・ユアン)などは、朱世赫の芸術的なカットに対してムキになってドライブ打ち続けて敗退・・・ってパターンはよくありましたね。

馬龍なんてその点スタミナの化身なんで、フルパワーで打ち続けた結果ストレートで朱世赫を下せるわけですが、まぁ並の人間には馬龍と同じ芸当は無理でしょう。無理!っていわれたらやりたくなるのもわかります。

でも、だからこそ。

打つぞ打つぞぉ・・・って見せながらストップ。

ストップするぞぉ・・・止めるぞぉ・・・って思わせながら強打。

これを繰り返してカットマンをとんでもなく消耗させてしまいましょう。具体的には、フットワークのパフォーマンスが試合中目に見えて落ちていきます。そしてあなたが台上ツーバウンドのストップなんか決めたときなんか、カットマンは下手したらボール拾うの諦める可能性まで出てくるわけです。

そして優秀なカットマンとの試合においては単なるツッツキだけではなく、ストップ技術やその回転量、またコースを上手く分散させる必要があります。

たとえばあなたの打ったストップが短めに、そして回転量の少ないやつが相手のフォア前に落ちた。カットマンは後陣からダッシュで前陣まで戻りフォアカットで返したが回転量がなかったためボールが浮いてしまった。強打。こういうパターンもありますよね。

カットマン相手だと試合パターンが単調になりがちですが、こうやってカットマンを前後に揺さぶっていけば、カットマンに対して有利に試合を進められるだけでなく、見ていてとても面白い試合になりますよ。

そういえばゴリポンはカットマン苦手なんですがね。

ニッ。

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