卓球のカッコ良さをやんわりと伝えるウェブマガジン

ロビング打ちが苦手なプレイヤー


ライジングスマッシュはミスの可能性こそ上がりますが、上手く決まれば一撃で相手を無力化できます。

こんにちは。高いロビングをスマッシュすると右肩に異常をきたしてしまうのは私ゴリポンです。

さてみなさんはロビング打ち得意ですか?ロビングといっても、高さも回転量もあるものをコートの深くに安定して落とせるプレイヤーの打つそれです。

そんなロビングを強いスマッシュで返すのって難しいですよね。ロビングって割とヨーロッパ系の選手がボールが40mmに変更されたのをきっかけに積極的に導入し始めたという経緯があります。そして当初は中国人選手も苛立ってしまってミス、なんていうことが散見されました。

漫画『ピンポン』の中に登場するアクマも、アニメ版だと『時代さ』と言ってましたよね。もういっそのことブロックしてやろうかなどと思ってしまいます。

ところがこのロビング、前に『強いカットマンにかつ方法』で書いたように、ロビングをスマッシュする側がムキになってしまうということももちろん問題なのですが、それ以上に

ロビングをスマッシュする側になったこと=有利な状況と考えてはいけない

ということです。38mmの頃はそんなことはなかったと思います。それほど色々な選手がロビング技術をマスターしてきている一方、ロビングをスマッシュする側は難しいボール捌きを迫られてしまいます。

そして更に特筆すべき点として、

ロビングを上げる側はいつでも攻撃に転じることができる

ということです。バックハンド側にばかりロビングへのスマッシュが集中しやすいのはこのためですね。フォア側に打ってしまうと後陣から反撃されてしまう、と。

またロビングを上げる側には、カットや横回転系の打ち方を織り交ぜることも可能です。

一方でロビングをスマッシュする側は事実上スマッシュするしか手がない、というのが実情ですよね。ブロックしたところで安定して低く返すには相当の技術が必要ですし、それこそロビングを上げていたプレイヤーが前陣まで戻ってきて反撃できるチャンスを与えてしまいます。

本当にそうでしょうか?

ゴリポンはロビングをスマッシュするのが苦手だったという経緯もあり、相手のロビングに対して

  • ①いつも通りスマッシュする
  • ②台上ツーバウンドを狙ってブロックする
  • ③ライジングを狙ってスマッシュする

大きくこの3パターンの打法を行います。

ブロックと通常のスマッシュはよく使用されると思いますが、③ライジングスマッシュはミスの可能性こそ上がりますが、上手く決まれば一撃で相手を無力化できます。

ライジングスマッシュはどんなロビングにも対応できるということではないんですが、コツは

相手がロビングを上げた瞬間を見逃さないこと

です。つまり相手がロビングを打った瞬間、本当に打球の瞬間の回転量やコースなどをある程度見当をつけておく必要があります。ライジングを狙うだけあって、ボールのスピードや威力よりもタイミングを大きく外したということが相手に対して非常に有効です。

このライジングスマッシュは馬琳が非常に多用しています。是非参考にしてみてください。

新着記事